2018.03.25
Miso Labo 安藤さん
Miso Labo 営業企画 安藤 祐基さん
後世に味噌文化を伝承したい
「”ミソ”を通じて生活に『彩』を」を企業理念として、味噌作り教室などのワークショップを中心として活動している「Miso Labo (みそらぼ)」の営業企画として働いている安藤祐基さん。飯塚で生まれ、愛媛県松山市の中学校に進学。東京の大学に入学後、映像制作会社などを経て、2014年に帰郷。「実家が大正5年創業の味噌屋でした。当初は味噌屋は絶対継ぎたくないと頑なに思っていましたね(笑)」。
そんな安藤さんの気持ちを変えることになったきっかけが、共に働いている母親の新しい試みを知ったからだという。新商品である味噌加工品をPRするために、東京の展示会に参加している様子を見て、「後世に味噌文化を伝承していくために、味噌の魅力や食べ方を研究し発信している様子が面白そう」と感じ、家業である味噌屋を継ぐために、飯塚にUターンで帰ってきた。
「当初は絶対継ぎたくないと頑なに思っていた」という安藤さん
車で少し走ればなんでも手に入る便利さ
安藤さんが飯塚に戻ってきて、まずしたことが車の免許を取得したこと。「最初は仕事での必要性から乗り始めたのですが、車で少し走れば買い物もすぐできる街のコンパクトな便利さは、飯塚ならではだと実感しています」。戻ってきた当初は、中高県外の学校に進学してこともあり、飯塚に住む人との繫がりが希薄だったいいます。移住してからは、消防団や商工会にも参加するようになり、「新しく移り住んできた人、古くから移り住んできた人が支えあいながら暮らすこのまちは、居心地がいいです」と話す安藤さん。飯塚ならではの、人と人との繋がりを心から楽しんでいる。
みそづくり教室の様子
伝統ある味噌を次の世代へ
100年の歴史を持つ味噌蔵に4年勤めた後、2017年母親と共に「Miso Labo」として独立・創業。「改めて味噌屋を引き継いで感じたのが、味噌という日本人のソウルフードと呼ばれるものを取り扱う誇りを認識しました」。現在は、食育を通してもっと味噌を身近に感じてもらい、「食」への大切さ、楽しさを伝える事を目的とした、みそづくり教室等のワークショップを中心に味噌の可能性を日々模索・研究している。
「世界中で、味噌といえば”みそらぼ”と呼ばれるように目指していきたいです。伝統ある味噌をいまのライフスタイルに合った形を模索しながら、次の世代に繋いでいけるものを作っていきたいですね」と夢を語る。目標に向けて、安藤さんの飯塚での生活はますます充実しそうだ。
【氏名】安藤 祐基 【出身】飯塚市(Uターン)
【取材時の年齢】 28歳 【移住歴】 4年
【PROFILE】1989年、福岡県飯塚市生まれ。中学・高校は愛媛、大学を東京で過ごした後、家業である味噌屋を継ぐために帰郷。100年の歴史を持つ味噌蔵に勤めた後、2017年「Miso Labo」として独立・創業。「”ミソ”を通じて生活に『彩』を」を企業理念として、味噌作り教室などのワークショップを中心として現在活動中。また、地域の魅力を発信すべく、筑豊地区の生産者の集まりである「豊友会」に在籍し事務局を務めている。