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移住者の声-Interview-

2018.03.25

元野木書店 元野木さん

元野木書店 専務取締役 元野木さん

 

140年以上続く商店街にある本屋。地域全体で商店街を盛り上げる

 

明治10年に創業した元野木書店の専務取締役として働く元野木正比古さん。飯塚で生まれ、大学進学を機に関東へ移り神奈川、東京で学生生活を過ごす。当時は、「手に職つけて一人で生きていく」と実家である書店を継ぐ気がなかったという元野木さん。

卒業後は臨床心理士として、子ども達を療育する職場に勤務。数年後、書店の後継者として話しが出始めた。ちょうど仕事で悩んでいた時期。「140年以上続いている本屋を自分の代で終わらすのは、もったいないと感じていました。長期休暇で飯塚に帰省し、店舗経営面を確認したところ、まだやれることがあると思い、引き継ぐことを決意しました」。

その後、商いの経験を積んで店舗づくりのノウハウを得るために、埼玉県でセブンイレブン・ジャパンに3年間勤務。2016年に地元である飯塚市に戻り、東町商店街商店街にある店舗を受け継ぐ為、現職に就く。

 

 

大正時代の写真。右端が元野木さんの曾祖父

 

 

商店街にあるお店だからできることを

 

 

「飯塚の商店街は私が思ったよりも賑やかで、様々な取り組みをしているなという印象でした」と東京から飯塚市に移り住んだ当時を振り返る元野木さん。教科書の外商の仕事を覚えながら、徐々に店舗作りも動き出していく。

 

「店舗の出入り口が暗くなっていたので、明るくして入りやすいようにしました。店内に机とイスを置いて、コーヒーなどを飲みながら本を読めるスペースを作りました。子供が自習したり、サークルの集まりで使用したりと、本を売るだけでなく、人が集まる場所にしたいと考えています」。

 

さらに、いままで空いていた店舗スペースをもっと有効活用しようという思いで、各イベント企画など不定期に開催する。「講師として行政書士を呼び、遺言書の書き方講座を主催しました。受講したお客さんが、店内にある遺言書の書き方の本を買ってくれます。イベントに人が集まれば本も売れる。商店街に人が集まれば、商店街にある周辺のお店で食材を買っていく。こうした取り組みを続けながら、自分の店と商店街だけでなく、地域が一緒に盛り上がっていければいいと思います」。

飯塚青年会議所に入会して、商店街内の「百縁市」「一店逸品」「まちゼミ」にも携わり、積極的に地域のイベントに参加する元野木さん。商店街は年上の人達が多く、同年代の人との繋がりも増えて嬉しいと笑顔で話す。

 

 

店の前に置いている黄色いのぼり旗は、若い世代に向けて認知向上のための取り組みの一つ

 

 

飯塚は新しいこと受け入れる土壌がある

 

 

「シャッター通りなど商店街は元気がないと思われていますけど、開き直れば、何でもできる可能性が秘めていると感じています。新しいことにチャレンジしたい人がいれば、一緒に盛り上げていこうという土壌がこの場所にはありますね」。地域全体で商店街を面白くしていくことを大切にしている元野木さん。そのひとつの可能性が各イベントであり、街にひとつでもこういった場所があることで、新しい挑戦を始める人が増え、その周辺に面白い場所が増えていく。

 

 

 

 

 

【氏名】元野木 正比古 【出身】飯塚市(Uターン)
【取材時の年齢】35歳 【移住歴】1年
【PROFILE】福岡県飯塚市生まれ。1995年、愛光中学校入学とともに福岡県飯塚市を離れ愛媛県松山市へ。2001年、大学進学を機に関東へ移り神奈川、東京で学生生活を過ごす。就職、結婚、転職は東京、埼玉を舞台とし地元飯塚への帰省は長期休暇のみ。2016年、実家の元野木書 店へ戻り現在は専務取締役として書店業務に勤める。明治10年創業の書店を継げば7代目となる。商店街や青年会議所で先輩方から指導を受けながら地域を盛り上げるため活動中。

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